CMS『Google Sites』のナビゲーション機能をレビュー
【階層構造のナビゲーションをサポート】
ページの下にページを所属させることができます。この階層構造は、サイドバーのメニューにも反映されます。階層のメニューは自分でクリックして開いたり閉じたりするタイプです。階層ナビはCMSでは当たり前の機能ですが、Wikiやブログ系のCMSの場合、階層構造を持てずに全ページをフラットにしか管理できないことがあるので、要注意です。
図:Google Sitesのナビゲーション設定:
【ナビゲーションにタイトルをつけられる】
細かいですが、サイト共通のナビゲーションに名前(タイトル)をつけることができます(図中の1)。こだわりたい場合にどうぞ。ナビゲーションであることは明白なので、省略も可能です。
【何階層目まで表示するかを設定可能】
ナビゲーションを「自動的に整理する」と、ページ作成時にリンクが自動で追加され、アルファベット順で並び替えられます。
また、階層が深くなるとナビゲーションが大変な状態になるので、何階層目までをメニューに表示するかを指定できる機能が役に立ちます(図中の2)。これができるCMSは、私が知る限りGoogle Sitesだけです。サイトを運営していると、あっという間に3年、5年が過ぎていき、ナビゲーションの階層も深くなっていくものです。
【サイトマップと更新履歴を自動生成】
(XMLではなくユーザー向けの)サイトマップページが自動で生成されます。ページのタイトルがリンクつきで表示され、全階層のページへのリンクがインデントで掲載されます。メニューと違って、すべての階層が開いた形で表示されます。
【手動管理で細かく制御も】
図:Google Sitesのナビゲーション設定:
実はナビゲーションを自動的に整理しない方が、細かい制御が可能になります。
ただし、ページを新規に作成した時に自分でリンクを追加する必要があるのが面倒です。これは悩ましい選択ですね。自動で追加されるけれども手動で変更も可能、というのが理想なんですが...。
- 順番の変更
・・・手動管理なら、順番や階層の移動が可能です。 - リンク削除(特定ページはナビゲーションに掲載しない)
・・・ページによっては、補足的な内容なのでリンクをナビゲーションに含めたくない場合もあります。Google Sitesでは、メニューに表示させるかどうかをページごとに指定できます。細かいけれども現場では重要な機能です。 - URLのみのメニュー作成も
・・・ナビゲーションに、サイト外に存在するページへのリンク(URL)を含めることもできます。これができるローエンドCMSも、私が知る限りGoogle Sitesだけです。例えば、システム管理の都合で楽天ブログを使っていたとしても、サイト内に1ページ作ってからリンクする必要はなく、ナビゲーションから1クリックで楽天ブログへリンクできるわけです。
【メニュー中の表記=ページ名】
メニュー中の表記は、ページの名前と同一になります。長いページの場合は、メニューでは省略した表記を使いたいことがありますが、そのような使い分けはできません。とはいえ、これができるCMSを私は知らないので、Google Sitesが劣っているわけではありません。
図:Google Sitesの目次リンク:
【目次リンク生成】
ページ内の見出しへのアンカーリンクや、特定ページ配下のページ群へのリンクをページ中に埋め込むモジュールが用意されています。Wikipediaのページ上部にあるあの目次リンクを簡単に実現できるのです。このあたりはWikiらしいです。
【タグ付けには未対応】
Gmailでタグを一気に普及させたGoogleのサービスなのに、ページにタグ付けすることはできません。買収したJotSpotがベースになっているとはいえ、Googleサービスとなった以上、早く対応してほしいものです。
以上、Google Sitesのナビゲーション機能についてのレビューでした。完璧ではないですが、Wiki系CMSの中では良い方です。