電話版オプトアウト「Do Not Call Registry」体験レポート
2011-11-21に公開された『Web解析・広告で個人情報をどう扱うべきか?プライバシー対策としての「Do Not Track」の現状と課題』【MarkeZine】の記事で紹介した「National Do Not Call Registry」を実際に体験してみました。
Do Not Callレジストリとは
営利団体からのテレマーケティング電話を望まない消費者が、米国連邦取引委員会(FTC)が管理するリストに自分の電話番号を登録する仕組みです。
要するに、勧誘やセールスの電話からオプトアウトする仕組みのことです。消費者はFTCのリストに自分を登録し、企業はそのリストをFTCから購読、電話先がリストにないことを確認する、という仕組みです。
特徴
- 罰金を伴うため、強制力がある
- 自宅の固定電話と携帯電話が対象(会社の電話は登録できない)
- 登録してから31日後に禁止が発動
- チャリティ関連、政治団体、電話調査会社は規制の対象外
- 購入などの取引があった会社からの電話は、取引から18ヶ月以内なら電話が許される
登録方法
まず、Do Not Callレジストリのサイトにアクセスし、TOPページの「Register Now」をクリック。
図:Do Not CallレジストリのTopページ:
次に、自分の電話とメールアドレスを入力します。
図:Do Not Callレジストリの入力ページ:
- 自宅の固定電話と個人用携帯電話の番号を入力できます(会社の電話番号は対象外)
- 電話番号は同時に3つまで入力できます。
- 入力欄が足りない場合は、回数を分けて登録します。
記入が終わったら「Submit」ボタンをクリックすると、確認画面が表示されます。
図:Do Not Callレジストリの確認ページ:
問題なければ、左の「Register」ボタンをクリックするとメールが送信されます。
図:Do Not Callレジストリの完了ページ:
- この後に届く確認のメールに書かれたURLをクリックすると登録が完了します。
- 気が変わった場合は、同じサイトでオプトインできます
- 強制力が発動するのは登録してから31日後です(企業側の準備のため)
効果あった!
登録して8日経ちますが、確かに減りました。USでは、向こうからかけてくる自動応答の勧誘電話が多いんです。Robocallと呼ばれ、電話を取ると録音されたメッセージが流れます(州によっては法規制あり)。質問の後に番号を押して回答を迫ったり、最後にオペレータに切り替わったり。。面倒なので最近は電話を取らないようにしてましたが、もうかかってこなくなったので気が楽になりました。これは手軽で便利!