共通タグだけでGAやSiteCatalystでEC分析する方法
完了ページに専用のタグを入れずにEC分析できる秘蔵テクを紹介します。4年前から時々使ってます。
EC分析には特殊なタグが必要
ECサイトのWeb解析で重要なのが、売れた商品や金額などの注文情報を使ったEC分析。
「thanks.html」などURLで判別できる場合はWeb解析ツールの管理画面(Googleアナリティクスの目標、SiteCatalystの処理ルール)で設定すれば「注文完了」というコンバージョンを計測できますが、注文の金額、個数、商品名などを取得するためには、EC用のコードをページに入れる必要があります。
ところが、注文情報はシステムから動的に出力する必要があるので、依頼しても、たらい回しで時間がかかったり、却下されたり、開発会社への支払いが発生するのであきらめる、なんてこともしばしば。
入れてくれないなら、他のタグからデータを拝借しちゃいましょう。
カラーミーのコンバージョンタグを借りる方法
例えばECのASPサービスであるColorMe(カラーミー)の場合、安い「ライトプラン」でも完了ページにコンバージョン用タグを入れられますが、商品名や注文金額を入れることはできないので、普通だと「注文完了」というコンバージョンしか計測できません。
カラーミー「ライトプラン」用の普通のコンバージョンタグ
- GA用の普通のタグと、SiteCatalyst用のタグを入れている
何とかして商品名や個数、金額をセットしたい!
カラーミーのギガプランならEC用のタグが自動で挿入されるのですが、実はライトプランでも工夫すればEC分析を実現できます。
他のタグから拝借する
注文完了ページは、以下のようなHTMLソースになっています(2013年9月現在)。
よーく見ると、「deqwas」用のタグで、注文ID、商品名、金額、個数などの情報をセットしています。
完了ページを実際に表示させてからFirebugなどでこの変数を実行すると、データ送信後も中身が残っているようです。チャンス!
ただし、コンバージョンタグよりも後(下)でセットされているので、コンバージョンタグの中からはこれらの変数を参照できません。
幸い、このページにはjQueryが入っているので、以下のように実行を遅らせて値をゲット!
- 説明のためにシンプル化してます(実際は仕様変更に備えた例外処理などが必要)
- 実装例はサンクトガーレンのECショップをどうぞ(カラーミーをギガプランにアップグレードしたので、今回の方法を使っているのはSiteCatalystだけです)
ようやく、まともなEC分析ができるようになりました!
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- Ecommerce Tracking - Google Developers(英語)