オープンソースCMSの最新レポート公開
オープンソースCMSのマーケットシェアに関する調査レポート「2009 Open Source CMS Market Share Report」が公開されました。 この手のレポートは高価なものが多いですが、CMSWireのサイトで登録すれば無料でダウンロードできます。
取り上げられた20のオープンソースCMS(アルファベット順)
- Alfresco
- CMS Made Simple
- DotNetNuke
- e107
- eZ Publish
- Jahia
- Joomla!
- Liferay
- MODx
- OpenCms
- phpWebSite
- Plone
- SilverStripe
- Textpattern
- TikiWiki
- Typo3
- Umbraco
- WordPress
サマリー(ピックアップ)
- WordPress、Joomla!、Drupalのビッグスリーが引き続きオープンソースCMS界をリード
- WordPressのブランド力とJoomla!のシェアが2008年よりも増加した
- Javaや.NETよりもPHPベースのCMSが主流
- Java系ではAlfrescoが急成長中、新興のLiferayが追い上げている
- DotNetNukeが.NET系の代表格だったが、シェアが下降しつつあり、懸念材料もある
調査手法と結果
この調査レポートがユニークなのは、いろいろな情報ソースを使って定量的な評価を試みている点です。検索エンジンを使ったSEO的な手法も取り入れています。
評価軸 1. 普及度 (Rate of Adoption)
ダウンロード数、評価/利用経験数、稼働中の利用数、パートナー数、関連書籍数による総合判断です。
結果:Drupal、Joomla、WordPressが強いのは当然として、2009年はAlfrescoとDotNetNukeが新たにランクイン、Ploneが続きます。
評価軸 2. ブランド力 (Brand Strength)
検索順位とGoogle PageRank、公式サイトの視聴率(Alexa,Compete,Quantcast)、マインドシェア(アンケートによる知名度、Google InsightによるCMS製品名の検索回数、ブログやSNS、twitterでの参照回数)、評判(アンケートによる好感度、受賞数、ブクマ数、被リンク数)による総合判断です。
結果:Drupal、Joomla、WordPressが強く、Alfrescoがビッグスリーに急接近、DotNetNukeとMODxが続きます。
2008年から2009年の変化
2008年から落ちたのは
- b2evolution
- Elgg
- Mambo
- MediaWiki
- php-Nuke
- Pligg
- SPIP
逆に、2009年に初めてランクインしたのは
- Alfresco
- Jahia
- Liferay
- OpenCms
- SilverStripe
- Textpattern
- Umbraco
日本では無名なCMSも多いですね。全部評価しレビューしたいんですが、なかなか時間が...。